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From:眞田

 

名作「スラムダンク」が映画化されるそうですね。原作があまりにも凄すぎるので、演者さんにはかなりプレッシャーが掛かると思いますが、原作以上の素晴らしい作品になることを期待しています。

 

スラムダンクは私も大好きで、何度も読み返している漫画の一つです。そして何度も泣いています・・・。大好きなのですが、読むたびに冷めてしまうシーンがあって、それが安西先生の「あきらめたらそこで試合終了ですよ?」です。

スラムダンクの名言として有名な言葉ですが、私はこういった根性論というか、最後の最後まで諦めるな系の言葉というか、その種の言葉は(私は)知性を感じられなくて好きではありません。気合や根性でどうにかなるようなものだったら、こんなピンチに陥っていないよ、気合じゃなくて、このピンチを打開するための具体的な策を授けてくれよ、と思います。全国大会の山王高校戦で、誰もが湘北高校の負けだと思っているところに、一人安西先生だけが勝てると信じていて、桜木花道に勝つ秘策を授けたところは好きです。

 

気合とか根性とか、頭にハチマキ巻いて受験に勝つぞーえいえいおーとか、そもそも私は好きではないのです。冷静に状況を分析して、たんたんとやるべきことをやって、勝つべくして勝つ、というのが好きです。

ただ、これはあくまでも私の好みであり、熱さを外に出している人を否定するつもりは全くありません。私はあまり恵まれていない生育環境にあって、そこで心に闇を抱えて育ってひねくれてしまったというのが多分に影響しているように思いますし、高校生の時から20年近く投資の世界に触れていることもあり、勝っても負けても戦略通りにたんたんと判断することに慣れてしまっているというのもあると思います。好みの問題です。

 

 

ただ、好みの問題ではあるのですが、「諦めたら終わり」「可能性は無限大」とひたすら自分のリソースを注ぎ続けさせようとする言葉には注意した方がいいとは思っています。

諦めないことが尊いのであれば、歌手になる夢を諦めずに、ずっとその夢を追い続けることが正しいのでしょうか。司法試験や医学部に合格するために10年も20年も勉強を続けることが正しいのでしょうか。

私はそうは思いません。コスト、リスク、リターンを適切に見積もって、撤退基準も決める。撤退基準に来たら、すっぱり撤退。これが正しいと考えます。

 

よく成功哲学で語られるストーリーにこういったものがあります。

金脈を当てるために100m掘った。100m掘っても、金が出てこなかったので諦めてやめてしまった。そしたらそこに他の人が来て1m掘ったら金が出てきた。諦めずにあと1mだけ掘っていれば、大金を手に入れられたのに・・・。だから最後まであきらめないことが大切である。

 

結果がわかってから、判断の良し悪しを判断するのってどうなのだろうか、と私は思います。そのような思考法って正しいのでしょうか。そもそも当初から101m掘れば金が出るとわかっていたら、101m掘っていたに決まっています。わからないから撤退基準が大切なのです。200m掘っても、300m掘っても金が出てこないケースもあるかもしれない。そんなときに、最後まで諦めるな、なんてやっていたら、徐々に会社の財務状況は悪化していき、もうこれ以上は耐えられない、となって撤退したときにはすでに倒産につながりかねない致命傷を負っている可能性があります。

どんな結果が出るのかわからないものこそ、事前に撤退戦略を考えておかなくてはならないと思います。私が社員ならば、最後まで諦めずに頑張る社長よりも、事前に考えていた撤退基準に達したら、その事業に執着せずあっさり撤退する社長についていきたいです。

 

 

言いたいこと書いていたら、どんどんスラムダンクから話がそれてきてしまいました・・・。

そもそもね、私は三井が好きじゃないんですよ。全国大会出場を目指して本気で頑張っているバスケ部を邪魔してきて、バスケ部に復帰しても、これまでくだらない日々を過ごしてきたわけだから、全然試合についていく体力がないんですよね。なめんなよ、と思います。俺らの日々をなめるな!俺らが、毎日毎日どれだけ大変な練習を積んできてきたと思っているのか。お前が、やっぱり戻りたい、といったところでついてこれるわけないんだよ!と湘北高校バスケ部員気分の私は言ってやりたい気持ちです。

 

スラムダンクを読んだことがない人がもしいたら、バスケに興味なくても楽しめるので、ぜひ読んでみてくださいね。ちなみに私は赤木キャプテンが好きです。ちょっと気持ちが強すぎるところもあるけど、熱くて(最初に「熱い」のは好きじゃないといっていたのに 笑)とてもかっこよくて素敵です。