「効率のよい勉強方法を知りたい」

「効率のよい勉強方法さえ知れば、もっと点数が上がるのに」

「まずは効率のよい勉強方法を身につけなければ」

 

多くの人がこういったことを思っています。

しかし、効率性が原因となっていることはほとんどありません。できない原因は、ただやっていないから。でもそこを覆い隠して、「効率」に自分がダメな原因を求めます。

効率がボトルネックになるのは、想像しているよりはるか上の領域です。この塾では効率を考えた方がいい子は一人もいません。みんな頑張ってくれていますが、まだまだやってほしいと思っています。伸びる余地がそこに見えるからです。

 

私たちは「効率」とか「お得」とか「便利」とか、そんな価値観に汚染されています。そして、それが自分を蝕んでいる原因であることに気づきません。

 

・ものを使ったら「また明日使うからいいや」と出しっぱなし

・数学の勉強をしたら、「また明日数学を勉強するからいいや」と机の上に教科書を出しっぱなし

・「夜寝るときは本を読むから」と枕元に本を出しっぱなし

・「あれもこれもあった方がもしものとき役立つから」とカバンの中はいろんなものでパンパン

・「どうせまた汚れるから」と汚いままで掃除せずに放置

・部屋がちらかっているのに「どこに何があるかわかってる。こっちの方が都合がいい」

・「こっちのほうが早いから」と問題用紙にぐちゃぐちゃ書いて、しっかりと途中式を書かない

・「また使うかもしれない」とどんどん物がたまっていく

 

こういった問題点を「だって効率いいからね」といって、問題ととらえていません。問題ととらえられない人がほとんどなのだから、ここを問題ととらえられたら、大きな大きな差になっていきます。私もまだまだ偉そうにいうほどできていません。修行中です。

 

この塾にたくさん勉強してくれている子がいます。私は当たり前のように1日の勉強量をほかの子の2倍に設定して「まだまだだめだね」とその子を否定するのですが、心の中では、ここまで勉強してくれてありがとう、と思っています。

その子に1番をとってほしいなあと思って改善点を考えてみたのですが、勉強の仕方とか勉強量とかそういったところではなく、その子の心に原因があるように思いました。

難しい話だけど、何かの気づきになってくれればいいな、と思って現状の問題点について伝えました。そのときに、「今、あなたはこんなことを考えて生きている。そして今こんな生活環境で生活している。違いますか?」と尋ねたら、「全くその通りです。なんでわかったのですか?」と聞かれたのですが、それはすべて表出しているからです。持ち物、プリント、答案、そういったもの全てから出ているのです。

 

トップの争いはケアレスミスが勝敗を決めます。解けない問題はなくて、うっかりミスをするかしないか。ケアレスミスを運的なものととらえたり、それを防ぐためにテクニックを求めたりしますが、一番の原因は心の在り方にあると考えています。心の闇の部分すなわち、雑さ、面倒くささ、これくらいでいいや、そういったものを排除しない限りケアレスミスを減らしていくのは難しいです。そしたら、上のような考え、行動を排除していかなくてはなりません。