夜仕事中に自宅から電話がかかってきました。夜自宅から電話が来ることはないので、何だろうと思ったら息子からでした。

「お父さん、ガンかもしれないから、病院につれていってほしい」

と切実な声での電話でした。

 

あっ!と思いました。

実は私も小学校の頃、ガンに怯えていました。寝転がって、お腹に集中して自分なりに痛みチェックをするのです。そして少しでも痛みがある気がすると、泣いて病院に連れて行ってもらいました。病院の先生もお腹に触診してもどこも痛がらないから困っていたのを覚えています。だからガンについては小学生なりにいろいろ勉強しましたよ。読書感想文はガンやエイズなどに関する本で書いていました。

 

小学校3年生のときのこの記憶は確実にあります。今、息子は3年生です。こんなわけのわからないところまで遺伝するのかと驚愕しました。

自分の子供ができるまでは遺伝を気にしたことがなかったのですが、子供ができてからは遺伝の偉大さをしばしば実感します。身体の骨格などはもちろん、考え方、感じ方、能力が遺伝子によって子に受け継がれていると感じます。人は自分自身がかわいくて、そのかわいい自分を作る設計図の一部分が子に受け継がれているから、子供をかわいく感じるところもあるのかもしれません。

 

 

小学生の私を思い返したときに、当時の私は不安定な気持ちを抱えていて、頼れる大きな大きな大木を求めていた気がします。自分を安心させてくれる存在。

仕事が休みの時は息子と一緒に寝るのですが、眠れないときは私に抱き着いてきます。当時の私と同じかもしれません。私は大きな大木としての存在を自分の親に求めることはできなかったので、親となった今の私は、子供にとっての大きな大木でありたいです。